阿蘇左衛門はひとつの世界を支配するようなスケールの大きな役
『天変斯止嵐后晴』で、筑紫大領と弟・刑部景隆の陰謀によって国を追われて南海の孤島に流れ着いた阿蘇左衛門の役を遣う人形遣い・吉田玉女さんにお話を聞きました。
平成4年の初演の時には、私の師匠の吉田玉男が阿蘇左衛門を遣っておりますが、私はそのときは別な仕事が入っており、残念ながらその舞台を見ておりません。
阿蘇左衛門という役は、シェイクスピアの原作のプロスペローにあたり、今回のお芝居では九州の元大名で、九州探題・筑紫大領と弟の刑部景隆の姦計によって、国を追われて、娘の美登里とともに南海の孤島に流れつき、そこで復讐の機会をうかがっているという人物です。