平成29年度(第72回)文化庁芸術祭主催 平成29年10月歌舞伎公演

通し狂言 霊験亀山鉾―亀山の仇討―

チケットを購入する咲き誇る大輪の〈悪の華〉

四世鶴屋南北が書き下ろした仇討物の傑作「霊験亀山鉾」

実在の仇討ち事件を題材に、悪の敵(かたき)の「返り討ち」を描いた異色の物語。南北ならではの奇抜な趣向が随所に盛り込まれ、意表を突く展開は最後まで飽きさせません。

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主な配役・出演者

片岡仁左衛門片岡秀太郎、中村雀右衛門、片岡孝太郎、中村錦之助、中村又五郎、坂東彌十郎、中村歌六、中村歌昇、中村橋之助、中村梅花、片岡松之助、上村吉弥片岡秀太郎、中村雀右衛門、片岡孝太郎、中村錦之助、中村又五郎、坂東彌十郎、中村歌六、中村歌昇、中村橋之助、中村梅花、片岡松之助、上村吉弥

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公演日程・チケット情報

ご観劇料

特別席 12,500円(学生8,800円)|1等A席 9,800円(学生6,900円)|1等B席 6,400円(学生4,500円)|2等A席 4,900円(学生3,400円)|2等B席 2,700円(学生1,900円)|3等席 1,800円(学生1,300円)

チケットのお申し込み

予約開始 8月7日[月]午前10時~窓口販売開始 8月8日[火]午前10時~※窓口販売用に別枠でのお取り置きはございません。
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アクセス

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〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL:03(3265)7411(代表)

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平成29年10月歌舞伎公演 通し狂言 霊験亀山鉾― 亀山の仇討 ― 四幕九場 国立劇場美術係=美術

奇抜な趣向と意表を突く展開で
悪の敵(かたき)の「返り討ち」を描いた
鶴屋南北の異色作

東京では15年ぶりの再演
今秋、国立劇場に〈悪の華〉が咲き誇る!

『霊験亀山鉾』は、四世鶴屋南北(1755-1829)による仇討物の傑作で、文政5年(1822)に江戸・河原崎座で初演されました。

本作の題材である「亀山の仇討」は、元禄14年(1701)、伊勢国亀山城下で、石井源蔵・半蔵の兄弟が、父を闇討ちにして長兄を返り討ちにした赤堀源五右衛門を討ち取ったという実際の事件です。28年という長い歳月を経て親の敵を討ったという点で「曽我兄弟の仇討」と類似しており、この出来事は「元禄曽我」と呼ばれました。

「亀山の仇討」は、東西を問わず、芝居の恰好の題材となりました。鶴屋南北は「亀山の仇討」を題材にした作品を四本書きましたが、その二本目にあたる本作では、幕ごとに次から次へと繰り広げられる返り討ちの場面が巧妙に仕組まれていて、悪の敵である主人公・藤田水右衛門(ふじたみずえもん)の残忍非道ぶりが魅力的に描かれています。

国立劇場では、平成14年(2002)に、70年ぶりの復活となる「丹波屋(たんばや)」「安倍川(あべかわ)」「中島村(なかじまむら)」を中心にした場面構成で上演し、好評を博しました。15年ぶりとなる今回の上演では、平成14年の初役の時や平成21年の大阪での再演で絶賛された片岡仁左衛門の水右衛門と八郎兵衛(はちろべえ)を始めとして、周囲にも好配役を揃えました。仁左衛門がさらなる大輪の〈悪の華〉を咲かせます。

[あらすじ]

剣術の試合に敗れた腹癒せに遠江国浜松の家中・石井右内(いしいうない)を闇討ちにした浪人・藤田水右衛門(ふじたみずえもん)。仇討ちに来た石井家とその所縁の人びと―右内の弟兵介(ひょうすけ)、養子の源之丞(げんのじょう)、家来の轟金六(とどろききんろく)、源之丞と恋仲の芸者おつまなどを、卑怯な手段で返り討ちにします。遺された源之丞の妻お松(まつ)と倅源次郎(げんじろう)、下部の袖介(そですけ)は、源之丞の実母貞林尼(ていりんに)の慈愛と、伊勢国亀山藩の重臣・大岸頼母(おおぎしたのも)の協力を得て、亀山・曽我八幡宮の祭礼の日、水右衛門を討ち取り、本懐を遂げます。

[見どころ]
悪の敵・藤田水右衛門(ふじたみずえもん)の徹底した冷血漢ぶり

仇討ちに来た石井家とその所縁の人々を、卑怯な手段で次々と返り討ちにしていく藤田水右衛門。その冷酷非情ぶりが、この舞台の最大のみどころです。

序幕では、右内の仇討ちに来た弟・兵介(ひょうすけ)の水盃に毒を盛り、返り討ちにします。二幕目の「安倍川(あべかわ)」では、兵介の後を託された右内の養子・源之丞(げんのじょう)を巧みに騙し、またしても返り討ちにします。さらに「焼場(やきば)」では、燃え盛る火の中で棺桶を破って突如出現し、源之丞と恋仲だった芸者おつまを腹の子もろとも惨殺します。「石井一家の奴ばらも、これで大方」と不敵な笑みを浮かべて指折り数える姿は、残忍ながらも妖しい色気を放ちます。

水右衛門と瓜二つの謎の男・八郎兵衛(はちろべえ)の暗躍

二幕目には水右衛門と瓜二つの謎の男・八郎兵衛が登場し、芸者おつまなどと絡みながら石井方と虚々実々の駆け引きを繰り広げ、悪の陰翳に一層の深みを与えます。

おつまを身請けしようと言い寄る八郎兵衛。実は水右衛門の一味で、源之丞を安倍川へおびき寄せる計画に協力します。「焼場」では、源之丞を弔うおつまの本心を知ると、逆上して正体を顕し、本雨と井戸を使った凄絶な立廻りをみせます。

華やかな遊廓から火葬場へ至る場面変化や、おつまと八郎兵衛の立廻りなど、みどころ満載です。どうぞご期待ください。

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