歌舞伎公演ニュース

2018年4月27日

中村又五郎、中村歌昇、坂東巳之助が
6月歌舞伎鑑賞教室への意気込みを語りました

 6月の公演で通算93回目となる歌舞伎鑑賞教室。今回の公演では、鑑賞教室では初めての上演となる『連獅子』を中村又五郎、中村歌昇の親子が共演。また「解説 歌舞伎のみかた」では、国立劇場の歌舞伎公演には6年振りの出演となる坂東巳之助が初めて解説を担当します。
 公演に先立ち、又五郎・歌昇・巳之助が、「6月歌舞伎鑑賞教室」への意気込みを語りました。



(左より)坂東巳之助、中村又五郎、中村歌昇

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中村又五郎
(狂言師右近後ニ親獅子の精)

 国立劇場の鑑賞教室への出演は10年ぶりです。『傾城反魂香』(平成10年7月)の浮世又平後ニ土佐又平光起や『義経千本桜』「河連法眼館」(平成20年7月)の佐藤四郎兵衛忠信と源九郎狐など大きな役を勤め、その後の又五郎襲名でも演じました。『連獅子』は、息子の歌昇とともに、襲名の巡業(平成25年8~9月)で踊りましたが、東京の大劇場で踊るのは今回が初めてです。気持ちを引き締めて勤めます。
 今まで先輩方に教えていただいた基本を忠実に守って踊りたいと思っております。『連獅子』の背景は“松羽目”なので、舞台に清涼山の風景が浮かんでくるように表現したいです。また、学生の方も多くいらっしゃいますので、“親と子の情愛”を踊りで表現できればと考えております。『連獅子』を親子で踊れるのはとても嬉しいですが、その反面、親だからこそ子に求めるものも多くなります。2つの思いを感じながら踊るのも “親心”というものですね。歌昇にも基本に忠実に踊ってもらいたいですし、その上で、彼なりの魅力が表現できるといいと思います。
 15日には「Discover KABUKI」もあります。歌舞伎で海外公演に行きますと、歌舞伎をよくご存じの方が多いのに驚かされます。初めて歌舞伎をご覧になる外国の方にも、興味を持っていただきたいです。

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中村歌昇
(狂言師左近後ニ仔獅子の精) 

 『連獅子』は子どもの頃から憧れていた大好きな作品です。襲名の巡業(平成25年8~9月)で勤めましたが、その経験をしっかりと活かし、皆様に成長した姿をお見せしたいです。私も家庭を持ち、子どもも生まれたので、心境の変化もあるでしょうし、親子の情愛など『連獅子』の良さを皆様に楽しんでいただけるように勤めたいと思っています。
 今回、国立劇場という大きな劇場で踊らせていただくことに、喜びを感じています。父は常々「前半を品良く、作品の要として見せなくてはいけない」と言っており、振りや視線を細かく注意されたことを憶えています。
 ラスベガスの公演(平成28年5月に行われた新作歌舞伎『獅子王』の公演)で最後に毛振りをした時、お客様がすごく喜んでくださったように感じました。これから2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、外国からのお客様も増えていくでしょうし、「Discover KABUKI」のような、歌舞伎に触れていただく機会が増えることはとても良いことだと思います。

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坂東巳之助
(解説 歌舞伎のみかた)

 国立劇場には6年ぶり、鑑賞教室には7年ぶりに出演させていただきます。いつもお世話になっている又五郎さん、そして私と同い年の歌昇さんの『連獅子』を、より一層、学生の皆様に興味を持っていただき、楽しんでいただけるような解説をしたいです。
 歌舞伎に興味を持っていただくことはもちろんですが、『連獅子』は舞踊の作品ですので、私も坂東流の家元として、今回の解説を、日本舞踊に興味を持っていただける良い機会にできればと、思っております。踊りをどのように見たら良いかを伝えるのはなかなか難しいことですが、若い世代の方々にも分かりやすく、そして楽しく、精一杯魅力を伝えたいですね。
 「Discover KABUKI」でも解説を勤めます。日本国内においても地域ごとにお客様の反応は全然違うので、国の違いによって反応は大きく異なると思います。様々な国の方に向けた解説、誰しもが歌舞伎に興味を持つ入り口になる“イントロダクション”とはどういうものか、それを考えて創っていきたいです。

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 解説付きで楽しめる歌舞伎鑑賞教室。『連獅子』は、勇壮な獅子の踊りとともに、親子の情愛を描く歌舞伎の名作で、歌舞伎を初めて観るお客様にもお勧めです。

 8日(金)には、午後6時30分開演で、お勤め帰りの方にもご観劇いただきやすい「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」を開催します。

 15日(金)午後2時30分/午後6時30分開演の「Discover KABUKI ―外国人のための歌舞伎鑑賞教室―」では、『解説 歌舞伎のみかた』を坂東巳之助とフリーアナウンサーの木佐彩子の二人でお送りします。日本語と英語を交えて行う特別バージョンです。また、中国語・韓国語・スペイン語・フランス語のイヤホンガイドをご用意します。『連獅子』では、英語字幕表示のほか、上記6ヵ国語(日本語・英語を含む)のイヤホンガイドをご用意します。
 さらに、「Discover KABUKI」以外に、16日(土)~24日(日)を「Multilingual Week(マルチリンガル ウィーク)」として、同6ヵ国語のイヤホンガイドを有料でご利用いただけます。

 皆様のご来場をお待ちしております。
 

6月歌舞伎鑑賞教室は、6月2日(土)から24日(日)まで
社会人のための歌舞伎鑑賞教室は6月8日(金)午後6時30分開演
Discover KABUKI ―外国人のための歌舞伎鑑賞教室―は6月15日(金)午後2時30分/午後6時30分開演

 
チケットは5月6日(日)午前10時より予約開始
国立劇場チケットセンターはこちら

公演詳細は↓↓↓