歌舞伎公演ニュース

2018年6月2日

【6月歌舞伎鑑賞教室】初日を迎えました!

 6月2日、歌舞伎鑑賞教室の幕が開きました。
 国立劇場開場翌年の昭和42年(1967)にスタートし、毎年開催してきた「歌舞伎鑑賞教室」は、今月の公演で第93回を迎えます。
 6月は『解説 歌舞伎のみかた』と歌舞伎舞踊の名作『連獅子』で、初めてご観劇になる方にも気軽にお楽しみいただけます。

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 『解説 歌舞伎のみかた』のご案内は坂東巳之助です。松羽目の背景や黒御簾音楽、舞踊の表現方法の説明を交え、イラストパネルも用いて、『連獅子』の見どころを分かりやすくご紹介します。


『解説 歌舞伎のみかた』(坂東巳之助)

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 『連獅子』は、能『石橋』を題材にした作品群「石橋物」の代表作で、河竹黙阿弥の作詞による長唄舞踊の名作です。
 狂言師右近(中村又五郎)・左近(中村歌昇)が手獅子を持って登場します。清涼山の風景や、石橋の謂れを表現した後、親獅子が仔獅子を谷へ突き落とし、駆け上がってきた子だけを育てるという故事を、踊ります。子を心配する親心や親を慕う子の健気さ、谷を駆け上がる子の逞しさ、そして、それを見守る親の喜びなどが描かれます。緩急自在の呼吸(いき)の合った踊りで表現される親子の情愛が胸に響きます。


『連獅子』(左より)狂言師右近(中村又五郎)、狂言師左近(中村歌昇)

 狂言師が去った後に登場するのは二人の旅僧、浄土の僧遍念(中村隼人)と法華の僧蓮念(中村福之助)。互いに自分の宗派が優れていると言い争う「宗論」を繰り広げますが、緊張した雰囲気から一転、コミカルなやりとりが笑いを誘います。


『連獅子』(左より)法華の僧蓮念(中村福之助)、浄土の僧遍念(中村隼人)

 荘厳な音楽とともに親獅子の精(中村又五郎)と仔獅子の精(中村歌昇)が登場する後半は、勇壮な獅子の振りが見どころです。紅白の長い毛を前に垂らして左右に振る「髪洗い(かみあらい)」や舞台に叩きつける「菖蒲叩き(しょうぶたたき)」、腰を軸にして鮮やかに回転させる「巴(ともえ)」など、数々の毛振りは豪快で美しく、必見です。


(左より)仔獅子の精(中村歌昇)、親獅子の精(中村又五郎)

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 解説付きで気軽に楽しめる歌舞伎鑑賞教室。厳しい試練を通じて交わされる親子の温かい情愛が作品のテーマである『連獅子』は、初めて歌舞伎をご覧になる方にもお楽しみいただける作品です。
 あらすじや見どころ、出演者のインタビューを掲載したプログラムの無料配布や、長唄の歌詞の字幕表示もございますので、鑑賞の手引きとしてご利用ください。

 8日(金)には、午後6時30分開演で、お勤め帰りの方にもご観劇いただきやすい「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」を開催します。

 15日(金)午後2時30分・午後6時30分開演の「Discover KABUKI-外国人のための歌舞伎鑑賞教室-」では、『解説 歌舞伎のみかた』を坂東巳之助とフリーアナウンサーの木佐彩子の二人でお送りします。この解説は、日本語と英語を交えて行う特別バージョンです。
詳細はコチラ
 『連獅子』では英語字幕のほか、英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・日本語の計6ヶ国語のイヤホンガイドをご用意します。
 また、「Discover KABUKI」以外の日でも、海外からのお客様に気軽にご来場いただけるよう、16日(土)~24日(日)の9日間は“Multilingual Week”(マルチリンガル ウィーク)として、上記6ヶ国語のイヤホンガイドを有料でご利用いただけます。

 皆様のご来場をお待ちしております。


 
6月歌舞伎鑑賞教室は24日(日)まで
社会人のための歌舞伎鑑賞教室は8日(金)午後6時30分開演
Discover KABUKI ―外国人のための歌舞伎鑑賞教室― は
15日(金)午後2時30分・午後6時30分開演
チケット好評販売中です 

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