50周年記念公演ニュース

2016年09月16日

【9月特別企画『日本の太鼓』】
出演団体インタビュー!出演者に聞く『日本の太鼓』

 今年、創立50年を迎える国立劇場。平成28年9月より開場50周年記念公演を開催し、大きな節目を華やかに飾ります。そのラインナップには、昭和52年に第1回目が上演され、今回で35回目を迎える「日本の太鼓」も名を連ねています。
 「日本の太鼓」は、その音の迫力や体に伝わる響きといった太鼓の魅力を全国各地の民俗芸能や創作太鼓などから、選りすぐりの太鼓芸能を通じて紹介してきた公演です。このトピックスでは、今回の公演において、幕開きで50周年を寿ぐ新作「鶴の寿」を作調・初演する藤舎呂英さん、太鼓ソロという未踏の分野を切り拓いた「日本の太鼓」最多出演者である林英哲さんにお話を伺いました。そこで3回目となる今回のインタビューでは、全国各地で受け継がれる太鼓団体の中からご出演いただく6団体のみなさんにお話を伺いました。

【24日(土)出演】

  《八丈太鼓》
-これまで「日本の太鼓」には4回ご出演いただいていますが、どのような印象をお持ちですか?

八丈:全国各地の伝統ある和太鼓の真髄を、劇場ならではの演出で表現する公演という印象があります。

-公演で紹介する太鼓の魅力を充分にお伝えできるよう、いろいろと工夫していますので、そのように感じていただいているのは嬉しいです。それでは「八丈太鼓」の見どころを教えてください。

八丈:1つの太鼓を2人で打ち込む両面太鼓から生まれる独特なリズムです。それも、それぞれの打ち手の体調、気分によって打ち方も変わりますので、より個性的な太鼓の響きが生まれてきます。今回は親子で打ち込む、激しくも楽しい八丈太鼓の音色をお聞きください。

-体調や気分で打ち方が変わるんですね。公演日は心身ともに絶好調で迎えてください。特に今回は親子で出演されますから息の合った演奏が期待できそうです。では最後に一言お願いします。

八丈:これからも伝統ある八丈太鼓、和太鼓の基本、本質を伝承していきたいと考えています。




《尾張新次郎太鼓》
-今回で「日本の太鼓」への出演は3回目となります。公演にはどのような印象をお持ちでしょうか?

尾張:演奏する場所が国立劇場、タイトルが「日本の太鼓」、さらに国立劇場開場50周年の節目の年に出演できることは大変光栄に思います。そして出演が決まった公演半年前から緊張感を覚え、また大変興奮しています。まさに太鼓の日本代表に選出される感覚だと思います。

-とても良く思っていただいて嬉しい限りです。それでは尾張新次郎太鼓の見どころを教えてください。

尾張:太鼓を座して打つ珍しい打法であること、笛の音色と合わせた曲中の間合い、桴を回したり投げたりと、聴いても見ていも楽しい太鼓です。神楽屋形太鼓は、革を破れる寸前まで張ってあるので、打つと非常に甲高い音がします。名古屋市という都市圏にありながら、名古屋西部の秋祭りでは各町内で打ち鳴らされます。

-名古屋の秋は街が賑やかになりそうで、想像するだけで楽しそうですね。それでは最後に一言お願いします。

尾張:新次郎太鼓の名前の由来でもある初代会長、故西川新次郎も、過去に国立劇場「日本の太鼓」に出演しています。今回はその伝統を受け継ぐ弟子、孫弟子たちで演奏します。どうぞよろしくお願いします。

 



《石見神楽》

-石見神楽といえば華やかな演出と小気味の良い太鼓のリズムが印象にありますが、「日本の太鼓」への出演にあたってどのような思いがありますか?

谷住郷:地域に神楽を!神楽で地域の活性化を!という想いで結成され、今まで絶やさずに継承してきた小さな田舎の神楽団体が、国立劇場という素晴らしい舞台で石見神楽を披露できるなんて夢にも思っていませんでした。国立劇場という舞台に恥じない、そして先人達から継承された石見神楽への誇りを持ち、お客様に石見神楽の魅力を存分にご堪能して頂けるよう全てを出し切ります。

-強く大きな思いを伺うことが出来ました。では今回演じていただく「大蛇(おろち)」の見どころを教えてください。

谷住郷:石見神楽では最も代表的な演目で、神の国島根の神話をもとにしています。蛇 の舞手は10kg以上ある蛇頭、そして18mもある蛇胴を巧みに操り、須佐之男命との合戦では、息が合った激しい立ち回りで魅了します。

-それだけ大きな蛇を操るのは大変でしょうね。しかも8頭もの大蛇が出るのであればかなりの迫力です。それでは最後に一言お願いします。

谷住郷:これからも伝統芸能石見神楽を継承すべく精進研鑽を重ねて参ります。応援よ ろしくお願い致します。


25日(日)出演】



《佐原囃子》
-昭和52年に行われた1回目の「日本の太鼓」への出演を含め、今回で3回目の出演となりますが、どのような印象をお持ちでしょうか?

佐原:全国のそうそうたる太鼓の奏者が一堂に会する、「日本の太鼓」と題された公演で、ここに参加させて頂くことは、身に余る光栄だと思っています。

-そのようにお考えいただいるのはありがたいですし、こちらも身が引き締まる思いです。それでは佐原囃子の見どころを教えてください。

佐原:笛を複数本同時に奏で、大太鼓、締付け太鼓、大鼓、小鼓、鉦との合奏でお聞きいただきますので、和のオーケストラと称されています。しっとりとした曲調から心弾む早調子まで、和楽器で奏でる情緒溢れるハーモニーをお楽しみいただきたいです。

-佐原囃子はたくさんの種類の楽器で演奏されますし、その曲調も豊かですよね。それでは最後に一言お願いします。

佐原:公演では舞台で演奏する佐原囃子をお楽しみいただき、来年の8月には、私共が山車(だし)に乗り込み演奏いたします「佐原の大祭」に是非お越しいただいて、町中にあふれる祭りの雰囲気を味わっていただきたいです。

 



《気仙町けんか七夕太鼓》

-今回で「日本の太鼓」への出演は2回目となりますが、どのような印象がありますか?

七夕:多くの太鼓団体の中から私たち「気仙町けんか七夕太鼓」に出演の機会を与えてくださりありがとうございます。このことが若者たちに希望を与え、後継者の育成に繋がるものと思います。

-国立劇場への出演が、芸能が受け継がれる糧となるのであれば、嬉しい限りです。それでは「気仙町けんか七夕太鼓」の見どころを教えてください。

七夕:演奏で、七夕祭りの一日を表現しています。山車を引いて町内を練り歩く「あゆみ太鼓」で始まり、ぶつける前のにらみ合いの「休み太鼓」、そして山車をぶつける「けんか太鼓」と続き、その後、勝どきをあげ、帰っていくという表現をしています。太鼓の音で祭りを体験していただきますので、一緒に声を出したり、体を動かしても楽しいと思います。

-太鼓の迫力とともに掛声による山車の躍動感も感じられそうですね。それでは最後に一言お願いします。

七夕:東日本大震災を経て、この祭りと太鼓が、いかに地元で愛されているかを知りました。あらためて、後世に伝えるための努力を続けて行こうと思いました。どうぞ「気仙町けんか七夕太鼓」を楽しんで聴いてください。




《沖縄エイサー》
-今回で2回目の出演となりますが、「日本の太鼓」公演にはどのような印象がありますか?

琉球國:まずは国立劇場開場50周年おめでとうございます。この記念公演に、日本を代表する方々と共に国立劇場の大舞台に出演できますことを心より感謝申し上げます。沖縄が世界に誇れるもののひとつ、「エイサー群舞」を力一杯披露させていただきますので、よろしくお願いします。

-どうもありがとうございます。それでは琉球國祭り太鼓の「沖縄エイサー」の見どころを教えて下さい。

琉球國:古典から現代へ、ダイナミックな中にも繊細さを、エイサー大太鼓を中心に締太鼓やパーランクーを打ち響かせます。今回、空手の型を取り入れた「千和鶴(せんわつる)」の舞を「ミルクムナリ」の曲で演じます。

-いろいろな太鼓を使って、みなの動きが揃った群舞は圧巻ですよね。とても楽しみにしています。では最後に一言お願いします。

琉球國:沖縄独自の伝統文化を継承しながらも、新たな時代の新たな感動の創出を、「一音一命」エイサー太鼓で世界に打ち響かせます。

-どうもありがとうございました。みなさんの舞台での活躍を楽しみにしています。

今回お話を伺った全国各地に伝わる太鼓は、これからも色褪せることなく、次の世代、そのまた次の世代へと受け継がれていきます。受け継がれる芸と、受け継ぐ者の心、そして舞台で躍動するご出演のみなさんの姿を是非劇場でご覧ください。


公演情報の詳細はこちら
国立劇場9月特別企画公演「日本の太鼓」

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