50周年記念公演ニュース

2016年12月09日

尾上菊五郎・中村時蔵・尾上松緑・尾上菊之助
初春歌舞伎公演『通し狂言 しらぬい譚』の
記者会見を行いました

 12月5日(月)、尾上菊五郎・中村時蔵・尾上松緑・尾上菊之助が初春歌舞伎公演『通し狂言 しらぬい譚』の記者会見を行いました。


(左より)尾上菊之助、中村時蔵、尾上菊五郎、尾上松緑

 国立劇場開場50周年記念公演も、年が明けるといよいよ残り3ヶ月となります。
 年明け最初に上演するのが初春歌舞伎公演『通し狂言 しらぬい譚(しらぬいものがたり)』です。原作は幕末から明治にかけて36年間、複数の作者によって書き継がれてきた“合巻(ごうかん・絵入りの長編小説)”の『白縫譚』です。
 国立劇場では昭和52年(1977)3月に、河竹黙阿弥が劇化した『志らぬひ譚』を通し狂言として上演していますが、今回は原作の面白い趣向や設定をいろいろと取り混ぜて、新たに創り上げる舞台となります。
 公演に先立ち行われた会見で、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が意気込みを語りました。


 尾上菊五郎(鳥山豊後之助)


 来春は『通し狂言 しらぬい譚』ということで、私も40年前の『志らぬひ譚』に出演したらしいのですが、全然覚えておりません(笑)。いつもと同じ顔ぶれでございますが、それがチームワークとなって“新しくて面白い通し狂言”が出来上がると確信しております。
 私は、鳥山豊後之助を勤めさせていただきます。どっしりと落ち着いた、俗に言う“捌き役”です。
 じっくりとお芝居をみせるところもあれば、“世話場”もありますし、“宙乗り”や“化け猫退治の立廻り”、スペクタクルなシーンもあります。様々な場面を一つ一つ面白くして、お客さんに飽きさせない、初春らしい芝居にしたいと思っています。


 中村時蔵(鳥山家の乳母秋篠、将軍足利義輝)


 初春歌舞伎公演には毎年出演させていただいておりまして、楽しく、そして苦しみながら、復活狂言を創っております。今回は秋篠という、松緑さん演じる秋作の乳母を勤めます。『摂州合邦辻』の玉手御前のようなお役で、病の秋作を助けるために自らの命を犠牲にします。生まれも「酉の年、酉の月、酉の刻」と、初春らしく来年の干支にちなんでいます。もう一役、将軍足利義輝は、立役の将軍姿で“手拭い撒き”にも登場いたします。どちらも一所懸命勤めます。
 通し狂言は、初めに起こったことが最後には完結しますから、初めて歌舞伎をご覧になる方にも話が分かりやすいと思います。お正月に歌舞伎を観て「楽しかった」と思って帰っていただける作品にしたいです。


 尾上松緑(鳥山秋作)


 国立劇場開場50周年記念の公演に、11月から3か月連続で出演させていただきます。
 私の勤める鳥山秋作は、時蔵のお兄さんがなさる秋篠と絡んで、しっかりとお芝居をみせる場面があり、また豪傑として力強い立廻りなどアクティブな動きを披露する場面もあります。そういう対照的なところをお客様に楽しんでいただけるよう、皆さんと相談しながら役作りを考えたいです。
 国立劇場には初お目見得〈昭和55年(1980)1月〉から出させていただき、新作からこういった復活狂言、さらには古典まで、いろいろと出演させていただきました。今まで勉強させていただいたものを、今回のお芝居にも活かしたいと思います。


 尾上菊之助(大友若菜姫)


 国立劇場開場50周年記念の初春を国立劇場で迎えることができまして、本当に嬉しく思っております。
 私の勤める大友若菜姫は、土蜘蛛の精から術を授かり、その妖術を遣いながら、なんとかお家を再興しようとしているお役です。途中、女方から若衆になったり、客席の上を斜めに飛ぶ“筋交い”の宙乗りに初挑戦したりしますが、他にも様々な趣向がございます。
 正月のお芝居ですから、お客様に「ホッ」と笑っていただけるような仕掛けも考えています…思わぬお楽しみもあるかもしれません(笑)。また宙乗りでは、視覚に加え“音”にも工夫を凝らして、さらに面白くご覧いただけるようにしたいです。


 さまざまな趣向を取り混ぜてお送りする、初春歌舞伎公演『通し狂言 しらぬい譚』。
 意表をつく仕掛けや演出に工夫を凝らした、明るく楽しい初芝居をお見逃しなく!!

 
初春歌舞伎公演 1月3日(火)~27日(金) チケット好評発売中!

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