50周年記念公演ニュース

2017年3月6日

【3月歌舞伎公演】
『通し狂言 伊賀越道中双六』
絶賛上演中!

 3月4日(土)から上演中の3月歌舞伎公演『通し狂言 伊賀越道中双六』。国立劇場開場50周年記念公演の掉尾を飾る舞台として、ご好評をいただいております。
 平成26年12月当劇場で、義太夫狂言の名場面といわれながら戦後の上演が2回しかなかった「岡崎」を44年ぶりに復活しました。「岡崎」を物語のクライマックスに据えて上演した舞台は絶賛され、歌舞伎作品で初めて「読売演劇大賞」大賞・最優秀作品賞を受賞しました。今回はその再演で、新たに台本や演出を練り直しました。

 日本三大仇討ちの一つである「伊賀上野の敵討ち」に題材を採った『伊賀越道中双六』。敵討ちの発端から結末までを「道中双六」に見立てて描いた名作です。(作品についての詳細とあらすじは、3月歌舞伎特設サイトをぜひご覧ください。)



 大名・上杉家の家老である和田行家(嵐橘三郎)が同じ家中の沢井股五郎(中村錦之助)に殺害される場面から、敵討ちの物語は始まります。




「相州鎌倉 和田行家屋敷」
沢井股五郎(中村錦之助)


 上杉家の家臣・佐々木丹右衛門(中村又五郎)は「円覚寺」で股五郎を捕縛しますが、股五郎一派の騙し討ちに遭い、股五郎は逃亡します。股五郎と彼を取り巻く一味の卑劣さが描かれます。
 股五郎の身柄をめぐる激しい立廻りも見どころで、孤軍奮闘の末に深手を負う丹右衛門の無念さが伝わります。丹右衛門は、行家の息子志津馬(尾上菊之助)に、姉お谷(中村雀右衛門)の夫である剣の達人・唐木政右衛門の助力を得て股五郎を討つように言い残して、息絶えます。




「相州鎌倉 円覚寺門外」
<左から>政右衛門女房お谷(中村雀右衛門)、佐々木丹右衛門(中村又五郎)、和田志津馬(尾上菊之助)


 敵討ちの旅に出た志津馬が敵を追う途中で通り掛かる「藤川新関」。通行手形を所持していない志津馬が関所の役人の娘であるお袖(中村米吉)の協力を得ようとする件では、志津馬の二枚目ぶりやお袖の可愛らしさが印象に残ります。




「三州藤川 新関」
<左から>幸兵衛娘お袖(中村米吉)、和田志津馬(尾上菊之助)


 さらに、政右衛門(中村吉右衛門)が敵を追跡しようと関所を破り、「裏手竹藪」で捕手に囲まれますが、それを巧みにかわします。その後、沢井家の奴助平(中村又五郎)と大勢の捕手がユーモラスな立廻りを繰り広げます。




「三州藤川 新関裏手竹藪」
唐木政右衛門(中村吉右衛門)


 そして「岡崎」。お袖の父・山田幸兵衛(中村歌六)の家で悲劇が展開します。政右衛門は、かつての武術の師匠である幸兵衛・おつや(中村東蔵)夫婦に再会します。そこへ、政右衛門の女房お谷が乳飲み子を抱えて、偶然やって来ます。
 政右衛門は、ある目的を果たそうと正体を隠し、雪の降る寒空にお谷を捨て置き、莨(たばこ)の葉を刻みます。この件は通称「莨切(たばこきり)」と呼ばれています。苦衷に堪える政右衛門の姿が胸に迫ります。




「三州岡崎 山田幸兵衛住家」
唐木政右衛門(中村吉右衛門)



「三州岡崎 山田幸兵衛住家」
<左から>幸兵衛女房おつや(中村東蔵)、唐木政右衛門(中村吉右衛門)、山田幸兵衛(中村歌六)


 様々な悲劇を経て、伊賀上野の「敵討」で、ついに物語は結末を迎えます。

 前回同様の好配役が実現し、86年ぶりに復活された「円覚寺」も含め、前回よりもさらに完成度が高まりました。一人でも多くの皆様にご覧いただきたい舞台です。

 開場50周年記念公演の締め括りとなる『通し狂言 伊賀越道中双六』をぜひお見逃しなく!



3月歌舞伎公演は27日(月)まで(10日(金)、11日(土)を除く)
 チケット好評発売中です!公演情報は↓
3月歌舞伎『通し狂言 伊賀越道中双六』特設サイト

 
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