50周年記念公演ニュース

2016年10月19日

10月歌舞伎公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』【第一部】を
ご観劇のお客様へ

 三ヶ月連続完全通し上演の『仮名手本忠臣蔵』。【第一部】の10月公演も千穐楽まで残り1週間となりました。
 ご観劇のお客様に、【第一部】ならではの演出を2つご案内いたします。

「口上人形」
 大序「鶴ヶ岡社頭兜改めの場」で幕を開ける『仮名手本忠臣蔵』。開演時刻は午前11時ですが、その10分前にはご着席を。開演前に幕の外に「口上人形」が出て来て、【第一部】の役人替名(やくにんかえな:配役)を「エヘン、エヘン」と言いながら告げていきます。 
 天王立下り羽(てんのうだちさがりは)という荘重な音楽と、「四十七」回打たれる柝の音とともに幕が開きますが、舞台上の人物たちは「人形身(にんぎょうみ)」と言って、始めは皆うつむいてじっとしていて、各々、義太夫に役名を語られて初めて動き出します。
 どちらも原作の人形浄瑠璃に対する敬意の表れと言えます。
 『仮名手本忠臣蔵』に独特な舞台挨拶「口上人形」もどうぞお見逃しなく!
 (11月歌舞伎公演【第二部】、12月歌舞伎公演【第三部】にはございません。)


開演前の口上人形の一部を動画でご紹介(約1分半)

「通さん場(とおさんば)」
 四段目「扇ヶ谷塩冶館判官切腹の場」では、殿中で刃傷沙汰を起こした塩冶判官に「所領没収」「切腹」という重い処分が下されます。
 これを予期していた判官は、神妙に切腹に臨みます。大星由良之助の嫡男・力弥が、腹切り刀の九寸五分を三方に乗せて運び、厳かな儀式のように時が進んでいきます。哀れな風情に無念の思いが滲む判官の姿は、胸に迫ります。
 由良之助を待ちかねた判官が脇腹に刀を突き立てたその時、国許から到着した由良之助が駆け込んで来ます。判官と由良之助が対面するこの場面が、【第一部】最大の山場です。

 この「判官切腹の場」は、古くから「通さん場」と呼ばれ、舞台の厳粛な雰囲気を保つ演出のため、上演中の客席への出入りが止められてきました。
 今回もこれに倣い、「判官切腹の場」が始まってから約50分間、客席への出入りを制限させていただきます。ご協力をお願いいたします。



四段目「扇ヶ谷塩冶館判官切腹の場」〈左より〉大星由良之助(松本幸四郎)、塩冶判官(中村梅玉)

10・11・12月歌舞伎公演情報はコチラ↓
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