概要紹介

河竹黙阿弥の世界で歌舞伎の醍醐味を堪能する初芝居!
幕末から明治前期にかけて活躍した歌舞伎作者《河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)》は、幅広いジャンルで数多くの名作を生み、約三百六十篇を残しました。その作品群は歌舞伎の作劇法の集大成とも言われ、坪内逍遙(つぼうちしょうよう)は彼を〝江戸演劇の大問屋〟と賞賛しました。二〇一二年の初芝居では、開場四十五周年記念企画「歌舞伎を彩る作者たち」第四弾として、黙阿弥の世界を通じて歌舞伎の醍醐味をご堪能いただきます。
通し狂言 三人吉三巴白浪
安政七(一八六〇)年の江戸・市村座の初芝居で初演、黙阿弥が得意とした白浪物(しらなみもの)(盗賊の活躍を描いた物語)の代表作の一つ。和尚吉三(おしょうきちさ)・お嬢吉三(じょうきちさ)・お坊吉三(ぼうきちさ)―同じ吉三と名乗る三人の盗賊は、お嬢が盗んだ百両の金が縁で義兄弟の契りを交わします。これが悲劇の始まりで、和尚の父土左衛門伝吉(どざえもんでんきち)や妹おとせ、おとせと契りを結んだ手代十三郎(じゅうざぶろう)を巻き込み、登場人物の数奇な運命が展開します。百両の金と庚申丸(こうしんまる)という名刀が人の手から手へ渡ると共に、新たな事件を引き起こします。 三人の吉三が初めて出会う「大川端」は歌舞伎屈指の名場面で、「月も朧(おぼろ)に白魚の…」を始めとする名ぜりふの流麗な響きと舞台面の美しい色彩が観る者の心を魅了します。社会の底辺に生きる人々の生活をリアルに描写した「伝吉内」から物語の核心に入り、お坊が伝吉を殺害する「お竹蔵」を経て、全ての因果が明らかとなる「吉祥院」で事態の収束を図る和尚の苦悩が綴られ、両花道を使った「火の見櫓」の雪の中の立廻りと続きます。緻密なドラマ作り、様式美や巧みな風俗描写など歌舞伎の多様な要素が見事に融合した傑作を、約十年ぶりの幸四郎の和尚を始め、福助のお嬢、染五郎のお坊ほか好配役でお楽しみ下さい。
四幕七場 序幕 大川端庚申塚の場、 二幕目 第一場 割下水土左衛門伝吉内の場、 第二幕 本所お竹蔵の場、 三幕目 第一場 巣鴨在吉祥院本堂の場、 第二幕 巣鴨在吉裏手墓地の場、 第三幕 巣鴨在吉元の本堂の場、 大詰 本郷火の見櫓の場、 浄瑠璃『初櫓噂高嶋』、 清元連中、 竹本連中

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奴凧廓春風
明治二十六(一八九三)年東京・歌舞伎座の初芝居で初演され、同年に没した黙阿弥の絶筆となりました。正月の風物でもある凧の一種「奴凧」を『曽我物語(そがものがたり)』の世界と結び付け、粋で洒脱な趣向で見せる三段返しの華やかな舞踊です。今回は、内容に大幅なアレンジを加えますが、明治四十年以来百五年ぶりに全段を上演します。染五郎が、廓通いの曽我十郎(そがのじゅうろう)・空に舞い上がる奴凧・暴れ廻る猪を退治する猟人富士の仁太郎(ふじのにたろう)の三役を勤めるほか、振付も担当します。また、幸四郎が廓の亭主朝蔵(あさぞう)、福助が大磯の虎(おおいそとら)で花を添え、当劇場の歌舞伎公演初出演の金太郎も賑やかに舞台を彩ります。ご期待下さい。
風で空に舞い上がる奴凧を踊りで表現するのが本曲の眼目ですが、廓に通う曽我十郎(そがのじゅうろう)、恋人の大磯の虎(おおいそとら)などお馴染みの人物が登場したり、『曽我物語』に描かれる逸話のパロディーを取り入れるなど、いかにも正月らしい賑やかな作品です。今回は、奴凧を勤める染五郎が全段の振付を新たに考案し、一座総出演となる舞台に大きな期待が寄せられます。

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チケット予約開始日

予約開始  2011年12月6日(火) 10時~ 窓口販売開始  2011年 12月7日(水)~ *窓口販売用に別枠でのお取置きはございません。

電話からのチケットのご予約とインターネットからのチケットのご予約
電話からのチケットのご予約 インターネットからのチケットのご予約

国立劇場チケットセンター(受付時間 : 10時~5時)0570-07-9900  ※PHS・IP電話からの場合 03-3230-3000

<一般のみ取扱>
・ チケットぴあ   0570-02-9999
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この公演は、インターネット予約の際、座席選択をご利用いただけます。

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国立劇場開場四十五周年記念 平成二十四年 初春歌舞伎公演
「通し狂言 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」「奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)」
2012年1月3日(火)~2012年1月27日(金) 出演 : 松本 幸四郎、市川 染五郎、中村 福助 ほか

東京都千代田区にある国立劇場は、半蔵門線 「半蔵門駅 」 1番出口 より徒歩5分。
有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」 4番出口 より徒歩8分。