


江戸時代後期の小説〈読本〉の代表的作者。中国の伝奇小説を範とし、「南総里見八犬伝」、「椿説弓張月」など壮大な史伝物を残す。馬琴自ら「開巻驚奇俠客伝」を、上記二作品に次ぐ長編読本として評価している。発表後すぐに歌舞伎化された作品も多い。


「日本のシェイクスピア」とも呼ばれる大作者。浄瑠璃において最初の世話物「曽根崎心中」でドラマティックな側面を切り拓いた。「国性爺合戦」などの時代物にも優れ、数多くの作品が歌舞伎化されている。元禄期を代表する名優、坂田藤十郎と提携して歌舞伎も書いた。


大正・昭和期の近代歌舞伎の代表的作者。脚本に優れた文学性を注入した。傑作「元禄忠臣蔵」など、緻密な歴史考証を通して人物造形を行い、また、西洋演劇の影響を受けた対話劇を伝統的技法と融合させ、歌舞伎に新しい史劇を提供した。


「江戸歌舞伎の大問屋」と称される名作者。自ら会心の作と認めた〈白浪物〉の代表作「三人吉三」など様式性・音楽性に富む世話物を書き、江戸歌舞伎の粋を集めた名作を残した。所作事にも円熟した才筆を発揮したが、「奴凧廓春風」が絶筆となった。


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別号、並木千柳。近松に次ぐ浄瑠璃作者。義太夫狂言の三大名作「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」の実質的な立作者とも言われる。「一谷嫩軍記」三段目までを書いて没した。作品の多くが歌舞伎に移入され、義太夫狂言の重要なレパートリーとなっている。